「私なんてまだまだ経験がなくて自信が持てないんです」
「まだデビューしたばかりで経験が浅いので勉強させてください」
こんなことを公言している自称「プロ」に出会うことが度々ある。
女性に多い。
はじめにそう言っておけば失敗しても「この人は経験が浅いから仕方がない」と許してもらえると思っているからだろうか。
自分の未熟さを先に知らせておいた上で仕事を依頼するのだから、クオリティが低くても文句は言われないだろうと思っているからだろうか。
だったらプロを名乗るのはたった今やめたほうがいい。
ごくごく近しい人に「趣味でやってるレベルです」と前置きしてそれでもと希望する人にサービスを提供すればいい。
仕事を依頼する側は、依頼した仕事を要望通りに仕上げることを当たり前として依頼してくるのだ。
そこに経験のあるなし、デビューしてどれくらい経つかは関係ない。
できるかできないかの2択だ。
そんな後ろ向きな発言を堂々としてしまう背景には、「自信」が大きく関係している。
全米でベストセラーとなったこちらの本【なぜ女は男のように自信を持てないのか】にこう書かれてある。
〜本文より引用〜
【20%低い女性の価値】
イギリスにある<リーダーシップ・マネジメント研究所>が2011年に女性たちに対して行った調査がある。
彼らは一連の質問事項のなかに「自分の仕事に対してどれだけ自信があるか」という質問を入れた。
結果は、半数の女性が「自分のパフォーマンスとキャリアに対して自己不信を抱いている」と答えていた。
男性回答者で同様に答えたのはわずか3分の1だった。(ここまで本分より引用)
この本では、ホルモン・遺伝子・行動や思考パターンなど様々な角度から自信について研究した結果を照らし合わせ、
世界の第一線で活躍する女性から一般の学生や子どもまで様々な社会背景を持つ年代を対象に調査をしたものが記されている。
そして著者が最も勇気づけられた発見は、自信はかなりの程度まで自分たちでコントロールできるという点。
「人生のどの地点においても、自信を身につけることを決断できる。新しい行動や考え方が、私たちの脳に影響し、文字どおり脳を変化させるという注目すべき科学的な研究結果もあった。」(本文より引用)
そう、自信を持つという決断を自分でするかしないかの2択なのだ。
「自信がないからできない」と思い、それを口にして行動しなければ状況は今と変わらない。
「自分はできる」と腹をくくって行動すれば、結果的にそれが自分の経験と実績になり、その繰り返しと意識の変化が自分の中の自信を育てていく。
お金をいただく仕事に対して「自信がない」と公言するのはただの甘えである。
受けるなら粛々とやる。
ただそれだけだ。