なぜ主婦は働き始めることに躊躇するのか

◉まだ子どもが小さく保育園の空きがない

◉夫は毎日深夜に帰宅、家事育児の分担は望めないから私の負担ばかりが増え、仕事と家庭の両立ができるか不安

◉そもそも夫は妻に働いて欲しいとは思っておらず、家事育児は妻に任せたい

◉子どもが小学生に上がっても、下校時刻に合わせた働き方をしているのに

夏休みなどの長期休暇中の子どものことをどうするかクリアできていない

◉子どもや家族の病気や不測の事態が起きた時、職場に休暇申請できるのか、

周りの目も気になる

◉近くに頼れる親親戚がおらず、いざという時にやはり自分が動くしかない

◉そもそも自分が本当に働きたいのか、働く目的がよくわかっていない

 

 

今まで私が女性の社会復帰に関するイベントなどで話を聞いてきた内容を抜粋

すると、多くはこのような意見である

会社などに籍を置いて育休中である女性は復帰を前提にした悩みではあるが、

やはり自分が家事育児のメインにならなくてはという思いと

両立できるのかという不安は同じである

 

 

現在フリーランスである元陸上自衛隊看護官だった私が今の仕事に就くに至っ

たのは出産後に自分のこれからを考えた時

子どもが1歳になった頃、子育てしながら働く職種はなんだろうと考えた

自衛官として復帰することは経験上、その時の私には無理があると思った

看護師でパートというのも考えたが、10年以上看護師をやってきた私は

当時退官してまだ2年

医療の現場の過酷さが身にしみていた私は、それを選ばなかった

 

 

子育てしながらスキルを身につけたい

いつか医療の現場に戻った時にも役立つもの

というわけで、心理カウンセリングの手法とメイクを合わせたメイクセラピー

を学ぶことにした

 

 

いろいろとネットで調べてメイクセラピストという仕事にたどり着き

かねてより女性のがん患者の心理面でのケアにお化粧を取り入れてみたいと

思っていた私は、すぐにスクールや資格取得までの費用を調べた

うん、自分の貯金でスクールや資格取得の費用はなんとかなる

 

 

そこでそのスクールで学ぶためにクリアすべきことを書き出した

 

◉当時1歳の息子をスクールに行っている間どこへ預けるか

夫は仕事で授業の日は夜遅くまで不在、保育園激選区在住で半年間だけの通学

のため入園は現実的でない

①地域のファミリーサポートセンターに登録して預かり保育を依頼する

→しかしスクールへの通学時間と授業を合わせると10時間も子どもを預けるこ

とになり、預かりサポーターの方にも子どもにも負担が大きいし半年という

長い期間を乗り越えるには他にも頼る人を見つけたい

②車で行ける距離の夫の両親に預かりサポーターのところへお迎えに行っても

らい、半日は面倒を見てもらい、私の帰宅時間に合わせて子どもを自宅に送り

届けてもらう

③民間の保育施設の一時預かりも併用する

 

 

①については預かりを依頼できる会員になるための登録説明会に1度参加した

のち、実際に預かっていただけるサポーターと親子面談をして子どもとの相性

が問題なければすぐにでも預かり保育ができることになった

 

 

問題は②

自分の親に頼むのであれば気楽にお願いできるところだが

相手は夫の両親

結婚してまだ2年目の私は遠慮して遠慮して遠慮しまくっている時期だ

しかもまだ1歳の子どもを預けてまで勉強したいという私を理解してもらえる

のか

かなり動き回って元気な子どもを半日、しかも連日子守することで疲れが出な

いか

 

 

しかし私は本気だったので、夫の両親に丁寧に説明した

なぜそれを学びたいのか

なぜそこで学びたいのか

学んだ後その資格をどう活かすつもりなのか

それについては、肩透かしを食らうほど、良い返事をいただいた

それ以上に、これからの女性は子育てをしながらでも働くことが大切

子どもはいつか巣立つもの

いざその時に動こうと思ってジタバタするよりも

少しずつできることから始めればいい

応援するからおやりなさい

そんな言葉をいただいた気がする

私の場合、夫の両親にこれだけのサポートをいただけたのは

本当にありがたい状況だった

 

 

③の民間の保育施設での預かり保育については

何しろ一時預かりは費用が高い

給食やおやつなど別料金

費用以上に心配なのが、今まで他人に預かってもらった経験のない子どもが

すんなり入っていけるのかなど懸案事項があった

費用については、私の貯金の中でなんとかなりそうだったので

あとは子どもが泣こうが喚こうがしばらくすれば慣れるだろうと思い込む

ことにした

 

 

そして最後の難関が夫

ここが一番厄介だ

まず世の男性は結果ありきなので無駄な投資はしない

まず突っ込まれたのは費用対効果

そうだ、

私が学ぼうとしたスクールは当時無職だった私にとっては費用がバカ高い

いや学んだ今だから言えるのだが、自分がそこで学んだ内容は

かかった費用以上のものであったと言っておく

ただし額面だけでいうと決してお安くない

そして資格を取ったあと、どれくらいの期間でかかった費用をペイできるのか

そこを突っ込まれた

さながら銀行で融資を受けるために事業計画を提出したはいいけど

穴だらけなのを指摘されて撃沈するという図

でも夫の言うことは至極全うなので、神妙な顔をして聞いているふりをする

だって私の中ではもう決めていたから

 

 

だから夫に言った

夫には迷惑をかけない

かかる費用はすべて自分で賄う

資格を取ったあと、時間はかかるがこの仕事をやっていきたい

 

 

結婚して初めてシビアな話をしたのがこの時だろう

夫は渋々承知してくれた

そして今では自分が休みの日には食事を作り、子どもと一緒に遊び

私が仕事でいない間の家のこと、学校のことをフォローしてくれている

私の本気が伝わったのだろう

そして子どもも私の仕事を応援してくれ、自分の友達や友達のママ、

担任の先生にまで紹介してくれる

フジテレビの番組に出演した時もかなり派手に宣伝してくれたらしく、

我が家のご近所や学校の行事で「みましたよ!』と見知らぬ保護者から

何人も声をかけられた

家族が応援してくれることほどありがたいことはない

 

 

なぜ主婦が働くのか

私の場合はやりたい仕事の内容が明確だったから

その準備のためにするべきことがわかっていたし

準備にかかった費用を回収するためにもこの仕事を続けてきた

もちろん、自分がやりたいと決めたことなので

自衛官時代とは比較にならないくらいに下がった収入だが

夫に理解・協力してもらい、家族の時間も持て

子どもが学校から帰宅する時間には家にいる今の働き方が気に入っている

そして子どもが1歳の時よりも成長した今は仕事の時間・量を増やせている

 

 

女性活躍推進

資生堂ショック

メディアの情報をみると、主婦が働き続けること

新たに就業するにはいくつもの高いハードルがあるように見える

 

 

ただ、私のようなフリーランス

子どもが学校に行っている間の短時間のパート

在宅ワークなど

自分に負担がかかり過ぎない働き方もある

 

 

なぜ働くのか

家計の足しになれば

将来に備えて貯金したい

家族旅行がしたい

自分の洋服を買ったりママ友とランチしたい

働く目的はいろいろでいい

 

 

今は働く時間が少なくても、次に今とは違う環境で働くための準備として

こうした柔軟な働き方を選ぶのもアリだと思う

だからもし起こってもいないことに不安を感じて

働くことに躊躇しているあなた

まずはやってみればいい

今までいろんなピンチを乗り越えてきたように

意外となんとか乗り切れたり

こうして欲しいと意思表示すれば、

相手もなんとかサポートしようと行動したりする

もちろん、いい加減な気持ちはダメだけど

もし働いてみたいと思っているなら、できない理由を並べるよりも

どうしたらできるかを考えて行動して欲しい