受験がうまくいかなかったあなたへ

年明けから大学入試が始まり、今は中学高校の入試のシーズンだ。

 

試験に向けて何年も努力を続けたあなたにとって、その日がどんなにプレッシャーであり
また同時に未来へ繋がるチャンスとしても大切な日であろうか、私も今の時期になるとあの頃を思い出す。

 

ある番組の中で、日本でも有数の超難関中学受験を突破した子どもの勉強方法が紹介されていた。
ノートは美しく書くものではなく、書いて、声に出して読んで、宙で言えるようになったらそのノートは捨てる。
そんなことをその子どもは言っていた。

 

スタジオでは各界のコメンテーターがその子どもを絶賛していたが、ひとりだけ、司会者は違った。

 

「もしも受験でうまくいかなかったとしても、大人になって振り返るとほんの小さな出来事だからね。
受験は長い人生の中でもほんの小さな一つのことで、大人になったらそんなの全く関係ない世界があるから。
だからみんな、頑張って!」

 

そんな風なことを言っていた。
あぁ、本当にそうだなと心から共感した。

 

私も受験に失敗した過去がある。
本命の看護学校には受からなかった。
付属の病院で学びたいことがあり、将来はそこで働きたいと強く思っていただけに、自分の力のなさに自信をなくした。
周りの友人の合格の知らせを聴くたびに焦りは募った。

 

その後地元の看護学校に合格し、そこへ通うようになった。
行きたかった学校ではなかったが、通ってみれば先生や同期とも楽しく過ごせ、国家試験にも合格することができた。
看護師国家試験は出身校に関係なく、取得すれば皆が同じ「看護師」なのだ。

 

最初は地元の病院で4年勤務し、その後は陸上自衛隊の公募枠で看護官として入隊した。
自衛隊には自前で看護師を養成する機関があり、(現在の防衛医科大学校看護学科)
陸上自衛隊の中の看護官のほとんどがその出身で、民間から入隊した私は叩き上げだ。

 

経験はあっても自衛隊は階級社会。年下の上官のもとで勤務した。
それでも最終的に目指すところは「隊員が速やかに第一線に戻れるように後方支援する」という共通目標なので、
多くの信頼できる仲間ができ、今でも何人かは連絡を取り合う仲だ。

 

そんな私だが、相当数いる看護官の中でも、私はいくつもの貴重な経験をさせてもらった。
政府専用機に搭乗し、政府要人の緊急医療支援チームの一員として活動したこともその一つだ。
もしも私が地元の病院で看護師を続けていたなら、そんな経験はできなかっただろう。

 

受験は人生の一大イベント、同時に人生で考えるとほんの一コマ

 

受験がうまくいかなかった私もあの時の心境を思い出すと、本当に苦しかったのだろうが、
もう随分と大人になってから気づいた本質的なものは、

どの学校で学んだかではなく、どんな人と出会い、どんなことを学び、
自分が何をどんな風にやってきたかがその後の人生を豊かにするかを左右するということだ。

 

私が経験したことでしか話せないが、
どんなに努力しても思い通りの結果にならないことの方が多い。
なぜわかってもらえないのだろうと悔しい思いをすることの方が多い。

 

それでも、思い返せば「あの時はうまくいかなかったけれど、こういうことだったのか」と後になって繋がることがあるし、
それがヒントになって他のことがうまくいったりする。

 

いい大人になった私が今だからこそ言えること。
誰がなんと言おうとあなたは頑張っている。
だからもしもうまくいかなければ、とことん泣いて落ち込んでいい。

そして少し先になるか、ずっと先になるかはわからないけれど、
あなたにとって「よかった!」と思えることも、きっとあるよ。

 

 

このブログの著者
大久保美帆(おおくぼみほ)
フリーランスの女性向け印象マネージメント
企業向け接遇研修講師
プロバレーボールチーム「ヴィクトリーナ姫路」ブランディングトレーナー
元陸上自衛官・元看護師

 

 

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